2008年6月9日月曜日

宇多田ヒカル

いまアルバムのファーストラブを聞いている。
そういえばアルバムリリースが10年前の12月で会社の有線放送でよくかかっていたのがオートマチックだった。
毎日毎日11時くらいまで残業していたことを思い出す。
印刷会社で事務所が2階にあった。1階は一日中印刷機が動いていたので結構な音がしていた。また事務所も20名くらい働いていたのでうるさくなくても活気があった。
それが夜も8時くらいになると人も少なくなって、機械の音も聞こえなくなる。

そんなときに宇多田ヒカルのオートマチックがエンドレスのように有線から流れてきたのである。なんとなく物悲しい歌声でしかも色っぽさもある。
そんなこと構っているような余裕もなく毎日仕事に明け暮れていた。
家に帰るとご飯を掻きこんで泥のように寝る。
毎日がむなしかった。こんなことの繰り返しで人生終わりたくない。
そんなことを思うにぴったりの歌声だった。
今思えば懐かしい。
その会社を辞めてから時間の余裕ができたけど、お金の余裕がなくなってしまった。転職3回も良い会社にめぐり合えず苦労した。
そして今の会社に就職して、やっと生活も安定してきたと思ったら離婚することに、妻には随分苦労をかけたであろう。そして不満もあったと思う。それを気遣いしてやれなかったことが悔やまれる。
妻と出会ったのが宇多田ヒカルのデビューした年だ。
そんなことが思い出される宇多田ヒカルの歌声。
聞いていると切ない気持ちになる。