2009年8月27日木曜日

ガリレオ400年

今年はガリレオ・ガリレイが天体観測を始めて400年目になるそうだ。
望遠鏡を手作りして天体観測をしているうちに、地球が太陽の周りを回っていることに気が付いたという。それまでは地球は固定していて宇宙の中心と考えられていたから、画期的なことだといえる。太陽が地球の周りを回っているというそれまでの考えを180度転換。地球が太陽の周りを回っているというのは相当に柔軟なそして大胆な思考をしないとできない。
誰も喜ばないどころが宗教家たちにとっては神を冒涜するものとして異端視された。危うく犯罪者として牢獄に入れられるところをぎりぎりで何を逃れたという。しかし追放という憂き目にあって、晩年は寂しく過ごしたようだ。世界の意識を変える発言は痛みをともなうことが多い。それまでの既得権益を受けていたものが利益を失うことがあるからだ。広く民衆の利益よりも個人の利益を優先するからであろう。人間というのは何千年たてば利己主義という暗黒面から脱出できるのだろう。科学は進歩したが、人間の本質や思考については何も進化していない。むしろ国際化、情報化によって世界のボーダーが無くなり、1個人や1会社に莫大な利益が集中するようになっている。しかし利益を上げれば上げるほど、それ以上の利益を求めるということになる。欲望に限りは無いようだ。この欲望を何に向けるかによって結果は全然違ってくる。個人の欲望だけに集中すれば周りの人間は不幸になる。しかし公益なことに欲望が向かえば多くの人が幸せを手に入れる。