2009年10月15日木曜日

七五三参り

11月といえば七五三参りです。
その七五三参りといえばイメージするのは千歳飴。
この千歳飴を袋に詰める作業が始まっているとニュースにあった。
なんでも10月末ころから11月末までの間に参拝者が来るそうだ。

七五三という風習は昔からあって、
地域によって多少の違いがあるものの、
女の子は三歳と七歳を祝い、男の子は5歳を祝う。
大昔から江戸時代までは幼児の死亡率が高かったので、
三歳、五歳、七歳まで生きたということがお目出度いことだった。
この奇数が縁起が良いとする慣わしは中国から伝わったものである。

そして千歳飴の袋には、縁起の良いような絵が印刷されている。
中味は細長い飴が入っている。
昔は甘いものが貴重品だったので、
飴でお祝いすることは大変な喜びだったといえる。

今では、幼児の死亡率が世界でもトップレベルで低いので、
生きていてよかったというよりも
この先健やかに成長してほしいとの願いがある。

お目出度い絵が印刷された千歳飴の袋。
風雅な慣習はいつまでも残ってほしいものである。

2009年10月2日金曜日

中秋の名月

本日は中秋の名月だが、あいにくの雨が終日続くようだ。
旧暦の8月15日の月を中秋の名月として観月する風習は、
中国から伝わったらしい。
観月のときに月見団子を供える慣わしについても
中国の月餅(げっぺい)が原型らしい。
その月餅を先日上海帰りの仕事先からいただいて食べた。
見た目は和菓子のような甘い感じがしたが、
実際に口に入れてみると甘みは少しだけであった。
そういえば昔は砂糖が貴重品だったので饅頭も甘くなかったという。
この昔から作られている月餅は伝統を守って甘くないのだろうか。
とかくコピー商品が問題になっている中国ではあるけれど、
このようにたくさんオリジナルのものもある。
そして孔子、孟子、老子など今も社会に生きている思想の源流もある。
これを機会にして中国の先人たちの思想を学んでみるか。